国際関係学専攻
国際社会文化分野
前嶋 康寿さん
私は、フルタイムで働く公務員です。仕事は、主に海外高度人材が静岡県内の企業で正社員として活躍する機会の提供です。また、キャリアでは、障害のある人や外国人等のマイノリティのエンパワメントの仕事に従事してきており、自身のライフワークとなっています。研究は、仕事を通して研究してきたことの検証による、海外からの高度外国人の受入政策と地域外交による平和構築です。本学では外国人定住政策と安全保障の両方を学習できます。仕事と大学院の研究の両立は、時間的に厳しいものがありますが、なぜ、諦めもせず、続けられているのか。二つの要因があります。一つは先生方の柔軟な授業実施です。現在、対面授業が原則ですが、仕事の都合に合わせオンラインでの受講を許可していただいたことです。このことにより授業を休まずに済みます。二つ目は昨年度から始まった長期履修制度です。無理のない3年間での修得計画を立てることができました。金銭面も大きいです。本学では、深い学習ができ、新たな発見が多い充実した毎日を送ることができます。
比較文化専攻
日本文化研究分野
大畑 侑莉さん
私は、日本の古典文学作品である 『源氏物語』の装束描写について研究をしています。大学時代の卒業論文をより発展させるために、 本研究科に在籍しています。 この研究をする傍ら、共通科目や専門科目を履修することで様々な知識を蓄えることができ、学部時代を上回るような、 とても充実した日々を送っています。各々の授業では、文献調査を通じて自分の意見をまとめ、報告を行います。 数多くの資料を取り扱っていく中で、 研究科の先生方はとても頼りになります。 特に日本研究をしている学生が少ない中、 先生方は親身になって相談に乗ってくださいます。 また、研究や学習を進めていく上で重要な施設も整っています。 大学院生室は勿論、大学図書館や学習スペースも充実していて、 研究や勉強に快適な環境と言えます。特に大学図書館は、朝から晩まで集中できる場所です。大学院生においては、図書館の時間外利用制度もあり、休日や夜間に利用することもできます。 私たちはこのような恵まれた環境で、よりよい研究成果を挙げるため日々奮闘しています。
国際関係学専攻
国際政治・開発研究分野
宋 博洋さん
私は中国から来た留学生です。私の研究課題は、冷戦時期における日本の外交政策の変化についての研究です。この研究では、日本が時代とともに変化した外交転換について詳しく調査しています。私は、学校の勉強活動が豊富かつ忙しいという現実に直面していますが、この研究を通じて、日本の外交政策についての洞察を得ることができ、国際関係についてより専門的な知識を磨くことができます。さらに、私は、この研究を通じて、日本の文化や社会についても深く理解することができます。留学生として新しい環境に順応することは大変ですが、学校での学びと研究を通じて、日本という国や文化についての知識や理解を深めることができることを、私たちはとても楽しみにしています。学校には留学生のために専任のカウンセラーがおり、様々なサポートを提供しています。大学では、学生の方々が、自分自身を表現し、知識を深め、国際社会に貢献するためのスキルを身につけることができます。学校は、学生の学問的な成長をサポートするために、最新の教育技術やリソースを提供し、将来的なキャリアに役立つ知識やスキルを身につけることができます。
比較文化専攻
アジア文化研究分野
松本 隼佑さん
私は、1917年のロシア革命によって日本にやってきた亡命ロシア人について研究しています。主として彼らのコミュニティ形成のあり方を考察していますが、資料を読み込んでも問題解決の糸口がなかなか見つからない状況が続きました。そこで、研究科での指導・授業が、糸口を見出す大きな助けとなりました。自分の研究テーマについて考え、アウトプットできる授業形態や、他分野の研究を行っている先生・同級生と多角的な視点で議論できる授業環境は、自分の視野を広げさせてくれます。指導教員とも定期的な指導を受けることができるため、研究テーマについて悩んでいるときも相談しやすい環境です。また授業で研究方法や先行研究のまとめ方、資料の扱い方等、今後の社会でも活用できるスキルも学べると思います。同級生と高め合い、多くの知識を吸収できる環境で研究に没頭できることに感謝しつつ、先生方の指導を活かし、研究に邁進していきたいと思います。
国際関係学専攻
国際社会・文化研究分野
石 恩達さん
私は中国出身です。新型コロナウイルス感染症の拡大が若者の人生観の形成にどのような影響をもたらしたのかということについて、中国在住の中国人と日本在住の中国人を対象に研究しています。授業で、学部生たちと一緒に地域振興をテーマとしたフィールドワークに参加する機会がありました。それをきっかけに、私はフィールドワークに強い興味を持つようになりました。フィールドワークで重要なのは、調査対象者と信頼関係を築き、具体的な情報を得ることです。私の修士論文の研究では、ライフヒストリー法を用いて15人の生活史を聴き取り、まとめました。彼/彼女たちの語りを整理し、生の営みを構成していくことに調査の醍醐味を感じました。本研究科では、先生方から細やかなご指導を受け、研究方法や論文の書き方等について多くを学ぶことができました。これから社会に出ても、本研究科で得られた経験、知識を生かせると思います。勉学以外では、学生室の職員の方々が留学生の私にとても親切にしてくださいました。手続きのことでわからないことを丁寧に教えてくださいます。このような温かい環境の下で、安心して勉学に励むことができます。
比較文化専攻
アジア文化研究分野
野崎 文香さん
学部時代に研究対象である韓国に出会いました。隣国について学ぶ面白さを知り、さらに深く研究をしてみたいと思い、大学院への進学を決めました。静岡県立大学での学びや出会いが、私の人生に大きな影響を与えてくれたと感じています。大学院の授業も、毎回が新しい気づきの日々です。各授業では、それぞれの関心事項に沿ったテーマを取り扱っていただけるので、研究対象についてどっぷりとハマることができるのも魅力的です。また、他の分野を研究されている先生方や同級生たちと、各テーマについて議論ができる機会が多いので、自分自身の研究対象に対しても多角的な視点で眺める姿勢が自然とついていくように感じます。知的好奇心が刺激される環境で日々研究ができることに感謝しつつ、これからも研究に精進していきたいと思います。
国際関係学専攻
2022年3月修了
専門学校教員
岩本 和大さん
私は社会人学生として3年間、国際関係学研究科に通いました。仕事と研究の両立は大変でしたが、刺激的で充実した日々でした。進学した一番の理由は、仕事を通じてどうしても知りたいことができたからです。私は大学卒業後、国内外の教育現場で異文化に触れながら働きましたが、次第に教育内容だけでなく「異文化接触を通した学びや成長」に関心が集約していき、その先にあったのが大学院進学でした。社会経験を基に研究できるのが社会人学生の良さで、研究成果が次のキャリアと社会貢献につながるのを感じています。授業で最先端の知識を持つ先生方や大学院生同士で語り合ったことは、本当に貴重な時間でした。様々なサポートにも感謝しています。私は国際関係学研究科で学んだことで新たな世界が広がりました。まずは興味のある研究室に連絡を取り、職場等と調整をし、進学の可能性を探ってみるのが良いと思います。
比較文化専攻
2012年3月修了
常葉大学教員
那須野 絢子さん
大学卒業後、文学研究への憧れを抱きつつも就職の道を選んだ私にとって、社会人として通った国際関係学研究科での時間は、人生に転機をもたらす貴重な経験となりました。限られた時間の中で単位を取得する必要があったため、科目履修生として1年間所属した後に正式に入学をしました。大学時代は、関心のあったイギリス文学に特化した授業のみを受け学士を取得しましたが、静岡県立大学での修士課程では、ドイツ、ラテン、日本の文学、歴史など広い視野を以て学問研究が可能になったことは大きな収穫でした。先生方が私の修論テーマに沿った教材を選定し、丁寧に指導をしてくださった賜物だと思います。現在は、大学院時代の学びを活かし、大学教員として比較文学を専門領域に研究活動に励んでおります。また最近では、オムニバス授業で県立大学において講義を行う機会もいただき、母校に仕事で関われることを大変うれしく感じております。
国際関係学専攻
2017年3月修了
団体職員
太田 貴さん
私は両親が日本とフィリピンの国際結婚(日比国際結婚)ということもあり、大学院では日本人男性とフィリピン人女性の国際結婚をテーマに修士論文を書きました。日比国際結婚に関する論文や書籍をいくつか読んだ際、フィリピン人女性に比べて日本人男性の「声」が少ないことに疑問を抱き、実際に当事者に会って話を聞いて彼らの経験を研究してみようと考えたのがきっかけです。私が注目したのは日本人男性がフィリピン人の妻と出会ってから現在に至るまでの経験で、10名の当事者に聞き取り調査を行って生活史としてまとめました。聞き取り調査で重要なのは相手との信頼関係を築くことです。私は外国人技能実習生と受入企業のお世話をする仕事をしており、実習生や企業の方の相談や要望に対応する時に、調査で身につけた相手と真摯に向き合う姿勢が役に立っています。論文や書籍を読むだけでなく、フィールドに出て自分の目で確かめることも研究の醍醐味でした。
比較文化専攻
2004年3月修了
MIRAI日本語学校・代表
レイ・ティ・
ホン・ヴィンさん
私は1998年10月に私費留学生として静岡に来ました。将来日本語教師になりたいと思い、1年半かけて日本語学校を卒業した後、静岡県立大学で日本語教授法がご専門の水野かほる先生と連絡を取ったところ、「大学院での勉強や研究には日本語能力が不足しており、大学での専攻も希望する大学院での専攻とは異なるため、一年間研究生として入学するように」とアドバイスを頂きました。大学院入学後は、日本語能力が限られていたため苦労しましたが、先生方はそんな私を優しく熱心に指導して下さいました。特に指導教官の水野先生からはいつも温かいお心遣いをいただき、挫折や困難を乗り越える力をいただきました。2002年に日本語教育能力検定試験に合格し、2004年に無事修士課程を修了しました。現在はホーチミンシティで日本語学校を運営し、日本や日本文化が好きで日本語を一生懸命勉強している若者達のために、県立大学で身に付けた知識やスキル、さらに日本で得た貴重な経験を活かすことができるよう頑張っています。
静岡市中学校教員、静岡県高等学校教員、聖隷クリストファー中・高等学校教員、南山学園、A.C.C.国際交流学園、静岡県、藤枝市、静岡新聞社・静岡放送、静岡銀行、中国人民銀行、鈴与システムテクノロジー、サクラクレパス、エンケイ、ハイテクシステム、エコワーク、レマコム、パナソニックフォトライティング久美浜、AFC-HDアムスライフサイエンス、ソミック石川、すずらん協同組合、ボッシュ、プラッツ、源、楽GOO国際、エーツー、さかえ、ヤマハモーターパワープロダクツ、北海道電力、ダイナックス、廣杉計器、トライグループ、日本NCR、金子コード、新大陸、シエスタゲート、アサヒサンクリーン